スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

平春明自撰歌集

春明の歌です。
先日の学祭で、所属してゐる書道サークルの展覧会の作品に、四年間のうちに詠んだ歌の中からまあまあ宜しいのをまとめて歌集にして帖にしたものを出品しました。記念にその中身をこゝにも書いて公表します。いまや春の梢に花咲きなむといふ心で春梢集と名づけました。
帖には歌は全部仮名で書いてありますが、こゝに翻字するのに際しては読みやすく濁点を施して句毎に切つて書きます。

shunshoshu2

shunshoshu1


春梢集

 春歌

はるかぜは いまやたつらむ はなまだき ながめもけふの はるのしるしか

はるくれば いまやさきなむ さくらばな ともにぞきみが いでゝゆくらし

いつしかと まちつゝあれど さくらばな ちるとしあらば さかざらましを

 夏歌

 秋歌

あきゝぬと おもへばよるの しづけさに むしのねのみぞ なぐさまりたる

ふけぬれば さやかにひゞく むしのねに あきのよながと おどろかれけり

けふのうちに あきやちりなむ もみぢばの ひとひらをだに とゞめおかなむ

  人より金木犀といふ題をうけて

あきゝぬと たがつげくらむ めにみえぬ たよりぞすらし はな金木犀

  立秋、名のみとおもへるを、まことにこよひ、すゞしきかぜふきにけり、といふ心をよまゝし、といへるをぬすみてよめる

あきたつを いへどもいろや かはるべき とおもへるこよひ かぜぞすゞしき

まことゝは おもはざりけり あきたつと きけばかこよひ むしぞなくなる

 冬歌

みにしむる そらのさむさに おどろかれ ゆきかとみつる けさのしらくも

よべのそら ふるやふらずや はつゆきの おつるまもなく きえにけるかな

ひとひこそ ふりしきりけれ あしたには やさしくみゆる ゆきのきらめき

わがさとは あわだにふらぬ ゆきなるを さむさばかりの つもるよるかな

ゆきをだに またであしたの あさつゆと ゝもにきえなば うれしからまし

ながむれば あめかゆきかと わかぬまに ほろりゝゝと おつるあわゆき

 戀歌

としつきに いろかをそふる わかくさの はなとならむを いかでさるべき

ふゆさりに のこるもみぢの あたなれや ときはのまつを あれこひめやも

いへばうし いはねばたへず いかにして おもひかはさむ すべもとむべき

おもひいでゝ おもかげおもふ よるごとは ゆめにてだにも きみにあはましを

ゆめにみし きみがみかほも わすられて うつしきみこそ をかしかりけれ

ばれむたいむ くるひにゆきは とけぬとも きみがおこせし ちよことけなくに

あふといへば あしたすらだに まちかねて ねざめせかるゝ あけぼのゝそら

わすれむと いなむとおもふ しかすがに おもひはいとゞ まさりたりけり

こひすれど みちもしられば たちゐつゝ ゆくにゆかれぬ おくやまのみち

わがこひの やまばやめとし おもへれば やみなむとする ことのわびしさ

はなれつと おもひしきみと ゝもによを へぬとみえける ゆめぞはかなき

こよひこそ たのめとおもひし よるさめて たのもしげなき ゆめとのみしる

ゆめばかり あかぬであひは なからむや あふとてひとは しるよしもなし

ゆびさきに たよりうつべき よなりとも かくにかゝれぬ ふみはかはらじ

 雜歌

  歎傷

あしたには しなむやとおもふ このゆふべ みちをとへども しるひとぞなき

つきかげを みるにもうくぞ おもほえて なぐさむかたの そらにだになき

このよには あらぬわがよに とぢたれば ひともわがみを しることぞなき

よしとおもひ せしぞあたなる あぢきなく このよになにを よしとやはする

  學問

まなびいり かみのやしろを ゝがみてぞ よきともえたる かみのまにゝゝ

つたなさを しれるときこそ ゝのみちを たどるはじめの 一歩なりけれ

  書道研究會の合宿にて、秩父なるよこぜがはといふがほとり、せゝらぎ莊といふにやどりて

せゝらぎに やどる瀨川の ながれをば ふかくそめてむ そのすみぐろに

  おなじく、かうづけのくにのふきわれのたきによせてよめる

いまはまだ あさせなりとも ちとせへて いはほをうがつ たきとなりなむ

   右、學生時所詠之和歌、自撰之爲集、記念焉
   平成廿七年秋 平春明
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

『春梢集』か、とても素晴らしい命題だね。
目次作りに頭を抱えられていたようだけど、間に合って好かった。
今、謹賞賛貴君之大業。 平成平成廿七年 宗近

No title

宗近君
有難う、おかげさまで思ひ出になるものが出来たよ。君に初めて會つた時に詠んだ歌も入れたんだぜ。
夏の歌だけどうしても見つからなかったけど……(笑)
プロフィール

平 春明

Author:平 春明
住まひは神奈川県鎌倉市。東京の渋谷の丘で国文学の勉強をしてゐる学生、はるあきらです。なにくれと勉強した事や、面白かつた事などをかきつらねていきます!
普段から歴史的仮名遣ひですので、こゝでも歴史的仮名遣ひです。
主に、国文学、国語学、日本数学、その他諸々、気に入つた物を紹介していきたいと思ひます。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。