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皇典講究所 山田顯義演説・井上毅演説(明治二十一年)

 明治二十一年、皇典講究所の規則改正に臨んで、司法大臣山田顯義と法制局長官井上毅の演説が行はれた。二年後の二十三年には憲法御發布があるが、立憲體制が布かれ、いよいよ近代國家として日本の國家が整へられようとする時期に當たる。
 兩氏は、新しい國家の樹立に當つての、國典研究の重要性を主張してゐる。
 その趣旨を實現する形で、明治二十三年、皇典講究所内に、國文國史國法の研究機關たる國學院が設置される。

 こゝに載せる文章は、同所關係者により發刊された雜誌『日本文學』の第五號(二十一年十二月發行)に載せられた當演説の筆記の引用。

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『ふるさとなる大和―日本の歴史物語』保田與重郎

保田與重郎『ふるさとなる大和』

『月刊ポピー』小学六年生付録「こころの文庫」の「神武天皇」「日本武尊」「聖徳太子」「万葉集物語」四篇をまとめたもの。平成二十五年十月十七日に展転社発行。
ふるさとなる大和

(この評論は、同書復刻の際に、『不二』といふ雑誌に新刊紹介で寄稿した文章を多少改めたものです。)

 保田與重郎は先の戰爭の前後にその思想を發表し、日本の民族の精神の頽廢に警鐘を鳴らした人である。本書冒頭に寄せられたロマノ・ヴルピッタ氏の「推薦の辞」によると、
「戦後、保田與重郎は強い危機感を抱き、このままだと日本文化と日本そのものさえもなくなるのではないかと懸念していた。従って、日本文化の防衛と維持、そして次世代に伝承することが自分の天命であると自覚していた。防衛、維持、伝承は、彼がいう「保守」であった。保田にとっての保守とは、単なる過去の保護と憧憬という静的な姿勢ではなく、発想と創造の原動力という動的な観念である。」
本書に收められた四篇はその心によつて、未來を擔ふ子共の爲の、傳へるべき民族精神の保守を目的として、小學生向けに執筆されたものである。内容は、上古日本の營みを語つた四篇「神武天皇」「日本武尊」「聖德太子」「万葉集物語」から成つてゐる。著者は、これらの物語の中に、日本の根本の精神を明かにして、やさしく説き諭してゐる。以下、本書のあらましを述べてみる。

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『憲法義解』伊藤博文

憲法義解(岩波文庫版)
伊藤博文著 宮沢俊義校注

明治二十二年、詔勅により大日本帝国憲法が発布され、日本は立憲政体を樹立した。また同時に、国家の主権者たる天皇の皇室における決まりごとを定めた皇室典範も勅定された。
憲法義解は、これら両部の内容を注釈した「大日本帝國憲法義解」と「皇室典範義解」との両篇を合せたものであり、解説によると、憲法起草時にひかへてあつた逐次説明書をもととして、それを伊藤博文の私著といふ形で、発布と同じ明治二十二年に公刊したものである。義解の実際の起草は井上毅の手稿が元になつてゐるが、憲法自体、井上毅の意図が大きく反映されてゐるのであり、この義解によつて憲法に植ゑられたその根本の思想を見て取ることができる。井上毅は、維新後渡欧し司法制度を研究、西洋の憲法や国家の学問に通じながら、国学にも造詣があり、後に、伊藤博文等と共に大日本帝國憲法・皇室典範を起草した。

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プロフィール

平 春明

Author:平 春明
住まひは神奈川県鎌倉市。東京の渋谷の丘で国文学の勉強をしてゐる学生、はるあきらです。なにくれと勉強した事や、面白かつた事などをかきつらねていきます!
普段から歴史的仮名遣ひですので、こゝでも歴史的仮名遣ひです。
主に、国文学、国語学、日本数学、その他諸々、気に入つた物を紹介していきたいと思ひます。

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